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         新曲公開コーナー  
〜Natural Orchestra by Musical Artisans〜



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新曲公開

常設曲A

常設曲B

常設曲C



※新作:ピアノと管楽のための六重奏曲<谷の息吹>を公開しました。 [2018年1月7日]

 この「新曲公開コーナー」は、過去数年の間に森さちやが作曲した、新曲のオリジナル作品のうちの4曲を、全曲通して試聴できるページです。

  どうぞお聴き下さい。



谷の息吹


(YouTubeへのリンクです)

【ピアノと管楽のための六重奏曲≪山水のいのち≫第1楽章】

[2018年1月7日公開]


 編成は、[ピアノ・フルート・オーボエ・クラリネット・バスーン・ホルン]です。
 古典派のソナタ形式に準拠した楽曲です。形式的には、モーツァルトの短調のソナタ形式楽章に類似しています。ただし、古典派のパターンからの逸脱も少々あります。
 [序奏・提示部・展開部・再現部・終結部]からなります。
 主要な素材が3種あります。
 
A.背景の山々の情景(序奏と展開部の始まり:ホルンソロ)
B.急流(提示部と再現部の第1主題)
C.緩やかな流れ(提示部と再現部の第2主題)
 
 Cの前半は、三声の対位法[Fl・Bsn・Hn]、後半は五声の対位法[Fl・Ob・Cla・Bsn・Hn]です。


 谷川が織り成す分流や合流の繰り返し、急流に宿る溌溂とした生命力、穏やかな流れがもたらす安らぎ、といったイメージをこの作品では描こうと試みています。その結果、対位法をふんだんに活用することになりました。
 活力に満ちた流れの転変は、流転する世界の諸相の暗喩であります。
 基調はニ短調で、終結部ではニ長調で終わります。途中、とくに展開部と終結部では、短3度上下などの転調がたびたび用いられています。セザール・フランクの交響曲の転調例を参考にして、転調シーンを紡ぎ出していきました。
 
 2017年1月1日にスコア完成。
 
※静止画像は、1999年9月、日光で撮影した写真です。


泉の精


(YouTubeへのリンクです)

【ピアノと管楽のための六重奏曲≪山水のいのち≫第2楽章】

[2017年5月1日公開]


 テーマのメロディーラインが、モーツァルトの変奏曲、ピアノとヴァイオリンのためのソナタ≪泉のほとりにて≫k.360に似ているため、この<泉の精>も、モーツァルトに倣って変奏曲形式を採用しました。
 テーマと、6つの変奏からなります。ただし、第6変奏は、テーマの再現を兼ねています。
 各変奏の最初の8小節の旋律については、6種の楽器が、交代でソロを担当していきます。ソロの担当楽器は以下の通りです。
 テーマ:クラリネット
 第1変奏:オーボエ
 第2変奏:フルート
 第3変奏:バスーン
 第4変奏:ホルン
 第5変奏:ピアノ
 第6変奏:クラリネット


 基調はニ短調ですが、第4変奏はニ長調、第6変奏の前半はヘ短調になります。
 第6変奏での転調は、ラヴェルが≪ボレロ≫の終盤で敢行した長3度上への転調を見倣いました。こちらの<泉の精>は短調の曲なので、短3度上への転調としました。
 
 2017年2月にスコア完成。
 
※静止画像は、2015年の秋、安曇野の大王わさび農場で撮影した写真です。

 第3楽章<山の霊>は、常設曲ギャラリーCで試聴できます。


丹頂の輪舞


(YouTubeへのリンクです)

―Orchestra―

[2016年8月29日公開]


 2羽の丹頂鶴が舞い、飛翔する姿をイメージして、曲を紡いでいきました。
 イングリッシュ・ホルンのソロで始まる室内楽風の中間部は、切ない恋の歌です。
 静止画像は、私の自宅マンションの5階から撮影した夕焼けの写真です(私には、雲の形が翼を広げて飛んでいる丹頂鶴に見えます)。
 金管主体で演奏される8つの音符からなる音型が、曲中に7回出現します。それらは丹頂の「決めのポーズ」で、毎回少しずつ容姿が変わります。
 曲全体としては、2羽の丹頂がさまざまな葛藤を経て、カップルとなる筋書きを描写しました。
 ハ短調で始まり、紆余曲折(ヘ短調、変イ長調など)を経て、ハ長調に転じた後、ヘ長調で終わります。
 2016年7月にスコア完成。


 この曲でも、<アシカのメヌエット>などと同様に、音源、Garritan Personal Orchestraと、Proteus Orchestraをブレンドして、オーケストラサウンドを制作しました。
 
楽器編成:フルート2、ピッコロ1、オーボエ2、イングリッシュ・ホルン1、クラリネット2、バス・クラリネット1、バスーン1、ホルン4、トランペット3、トロンボーン3、チューバ2、ティンパニー、グロッケンシュピール、シロフォン、チューブラ・ベル、スネア、シンバル、ラテンパーカッション5種、弦楽器群(ヴァイオリンT・U、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)。
 
※静止画像の撮影日は、2016年8月21日です。


八ヶ岳南麓の秋


(YouTubeへのリンクです)

―写真スライドショーとオーボエ・ソナタ―

[2017年9月17日公開]


 このYouTube作品は、職場の同僚のGeorge Okandaさんとのコラボレーションです。
 George Okanda氏が撮影した、秋の八ヶ岳南麓の風景を撮影した多数の美しい写真がスライド・ショーになっています。
 背景の音楽は、森さちやの作曲による、オーボエ・ソナタ<八ヶ岳南麓の秋>です。


 清里の近くに在住し、風景写真を撮影されているGeorge Okandaさんから、半年ほど前、楽曲創作のオファーとともに、写真のスライド・ショーが収録されたDVDを頂きました。
 何度か、風景を眺めるように、拝見ました。
 紅葉の色あいの華麗さとともに、湿気の少なさ、カラっとした風情を感じ取りました。 音楽で表現するには、オーボエ・ソナタが最適であろう、と判断しました。
 まず、思いついた断片的ないくつかのモチーフを五線紙にメモしておきました。
 ひと月ほど放置した後、ソナタ形式の枠組に準じて曲の構成を練り上げていきました。
 
 私としては、割とあっさりとできてしまった感触ですが、今までの私の作品世界とは少し異なる味わいが出たような気がします。
 風景の“空気感”のようなものが出てきたと感じています。
 こんな曲もできてくるのだなあ、といった、小さな驚きがありました。
 新たな刺激によって、新境地が得られたようです。
 その意味でも、George Okandaさんには感謝しています。
 
※なお、音響作成に関しては、2種の音源モジュールを使いました。オーボエは、Proteus Orchestra、ピアノは、YAMAHA MOTIF RACK XS、を用いています。


作曲・編曲:森 さちや
演奏・録音:森の音楽工房 Musical Artisans

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