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       常設曲ギャラリーC
〜Natural Orchestra by Musical Artisans〜



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新曲公開

常設曲A

常設曲C



◆協奏曲タイプの作品◆   

※ピアノと管楽のための六重奏曲<山の霊>をこちらのページに移動しました。
 [2018年1月7日]

※作曲家コンクール入賞曲、<蝶の覚醒〜オーボエのための六重奏曲〜>
を公開しました。 [2011年3月6日] 森さちや

 この「常設曲ギャラリーC」では、森さちやの協奏曲タイプの作品を、
 全曲を通して聴けるようにしています。

 独奏楽器は、順に、オーボエ、フルート、チェロ、ピアノ、です。
 最後の<山の霊>は、ピアノと管楽のための六重奏曲≪山水のいのち≫の第3楽章です。

 独奏楽器のソロパッセージや、オーケストラとの掛け合いなど、聴きどころ満載です。
 どうぞお楽しみ下さい。


こちらはオーケストラ版(原曲)

蝶の覚醒



―Oboe & Orchestra―


(9:08, 約93MB, WAVファイル)

[2011年2月27日公開]





 バロック風のオーボエ協奏曲をイメージして作曲しました。
 オーボエソロが活躍します。
 バロック時代のオーボエ協奏曲(アルビノーニ、マルチェッロ、J.S.バッハなど)や、モーツァルトのオーボエ協奏曲を参考にしています。

 曲の構成ができた後に、オーボエの曲をたくさん聴き込んだせいか、オーボエソロの部分を書き加える際には、溢れるようにオーボエらしいメロディーが湧き上がってきました。長短2回のカデンツァは聴き応えがあると思います。
 1回目は12小節(4:30〜)、2回目は33小節(6:30〜)続きます。
 また、1回目のカデンツァの前の、オーボエとオーケストラの掛け合い(3:58〜)も聴きどころです。

 バロック音楽にオーボエの名曲が数多くあり、バロック時代の楽器編成とオーボエの相性がよい―オーボエは花形管楽器であった―ことを踏まえて、バロック時代の編成に近い楽器編成を選びました。特に、ハープシコードを起用したのはそのためです。
 
 2009年8月作曲、ニ短調。短調のオーボエ協奏曲で、数多くの曲に採用された調性です。
 オーボエの最高音域では、Dの音までが美しい音色を出しやすいため、この調性が選ばれやすいのだろうと思います。
 (バロック音楽の上記3人は、3人ともニ短調のオーボエ協奏曲を作っています)
 
楽器編成:ソロ・オーボエ、フルート、イングリッシュホルン、クラリネット、ファゴット、ホルン2、ハープシコード、弦楽器群(ヴァイオリンT・U、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)。


こちらは室内楽版
(コンクール入賞曲)

蝶の覚醒


―Oboe Sextet―

(9:06, 約92MB, WAVファイル)

[2011年3月6日公開]


 上記の曲を室内楽向けに編曲しなおした作品を、東京国際芸術協会主催、第9回TIAA全日本作曲家コンクールの室内楽部門に応募したところ、「入選」をいただきました。
 応募規定にあわせるため、ハープシコードはピアノで代用せざるを得ませんでした。そのため、バロック調の編成や曲風にはこだわらず、規定の範囲内で原曲の持ち味を出すことを心がけて編曲しました。
 オーボエと、他の楽器との掛け合いや絡みが聴きどころで、室内楽の楽しさを味わえる作品に仕上げられたと思っています。

楽器編成:ソロ・オーボエ、フルート、クラリネット、ファゴット、ピアノ、コントラバス。

 なお、審査は、[譜面審査]+[音源審査]で行われました。







―Flute & Orchestra―

(8:23, 約85MB, WAVファイル)

[2013年5月26日改訂版公開]

ソロ楽器の演奏表現を大幅に改善しました。



 フルート協奏曲タイプの管弦楽曲で、フルートソロが活躍します。
 華やかな、速いテンポの舞曲です。
 
 私の自宅の北側には、浅川という小川があり、その川の土手を散策していると、しばしば白鷺に出会います。その一帯を縄張りとしているのでしょう。
 翼や脚の長い白鷺の優美な飛翔をイメージして、曲を書いていきました。
 
 この曲の主な聴きどころは、白鷺が飛び立つシーンを想定した部分(0:55〜1:10)、フルートとオーケストラの掛け合い(4:11〜)、終盤のカデンツァでのフルートソロ(6:02〜6:53)などです。

 モーツァルトの作品の中には、フルート協奏曲のほかに、<フルートとハープのための協奏曲>という、大変チャーミングな協奏曲があります。その曲でのフルートとハープの対話の魅力は捨てがたく、<白鷺の舞>の楽器編成にも、ハープを加えました。
 楽器編成は、全体としてはモーツァルトの時代の編成サイズに近いものですが、打楽器類やラテンパーカッションを加えて現代的なサウンドに近づけています。
 
 2009年11月作曲、ニ長調。フルートの楽器特性と、相性のよい調性です。

 なお、Passepied(パスピエ)とは、バロック時代に隆盛した舞曲の一種で、8分の3拍子や8分の6拍子の速いテンポの陽気で活発な舞曲です。ルイ14世やルイ15世のフランス宮廷で、もてはやされたそうです。
 J.S.バッハの<パルティータ>や<イギリス組曲>などに、“パスピエ”と題された曲があります。
 
楽器編成:ソロ・フルート、オーボエ、クラリネット2、バスクラリネット、ファゴット、ホルン2、グロッケンシュピール、シロフォン、チューブラベル、ティンパニー、シンバル、スネア、ラテンパーカッション(トライアングル、コンガ、マラカス、クラヴェス)、ハープ、弦楽器群(ヴァイオリンT・U、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)。


天上の蓮



―Cello & Orchestra―

(10:02, 約100MB, WAVファイル)

[2012年9月9日改訂版公開]

ソロ楽器の演奏表現を大幅に改善しました。


 チェロ協奏曲タイプの管弦楽曲です。
 この曲では、「蓮」に象徴される宇宙生成のイメージや浮遊感を表現しようと試みました。

 チェロが、ソロとして、また他の楽器と絡んで活躍します。チェロの幅広い音域を活用し、ヴァイオリンや木管楽器との掛け合いやハーモニーを、色彩感をもって描きました。

 なお、英文タイトルの<Celestial Lotus>の中には、“Cello”が隠れています。

 2009年3月作曲、2010年1月改訂、ト長調。ロンド・ソナタ形式です。

楽器編成:ソロ・チェロ、フルート2、オーボエ、クラリネット2、ファゴット、ホルン2、グロッケンシュピール、弦楽器群(ヴァイオリンT・U、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)。


西方浄土



―Piano & Orchestra―

(7:15, 約72MB, WAVファイル)

[2013年11月3日改訂版公開]



 “浄土”のイメージを持つ曲を作ってみようと思いました。
 クラシック音楽の中では、最もそのイメージに近いのが、モーツァルトのピアノ協奏曲の第2楽章で、とりわけ20番以降のものからは、どれもその印象が得られます。
 そこで、モーツァルトのピアノ協奏曲第24番・第2楽章をモデルとして、同じ変ホ長調で、ほぼ同じ楽器編成(※)で、曲の構成も参考にして、ピアノと管弦楽のための曲を作ってみました。

 2013年11月の改訂版では、テンポを以前より落とし、音量の差を抑え目にし、より穏やかな表現にしてみました。また、フレーズの流れが途切れないような工夫も凝らしました。

 2008年4月作曲、変ホ長調。
 
※<西方浄土>の楽器編成:ピアノ、フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット、ホルン2、弦楽器群(ヴァイオリンT・U、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)。モーツァルトのピアノ協奏曲第24番・第2楽章とは、フルートとファゴットの本数が異なるだけです(後者はそれぞれ1本と2本)。
 どちらも、ほぼ標準的な2管編成のオーケストラです。ただし、トランペットと打楽器はありません。


山の霊


(YouTubeへのリンクです)

【ピアノと管楽のための六重奏曲≪山水のいのち≫第3楽章】

[2017年1月8日公開]


 東山魁夷の『山霊』という作品に触発されて、作曲しました。この絵画には、長野県信濃美術館の分館、東山魁夷館で、2016年9月に出会いました。
 風景画、あるいは映像のような音楽となるように創作しました。ところどころ、霧の晴れ上がる光景や、山の小動物と精霊たちが戯れる情景を描写したシーンもあります。
 序奏の後の主題とは別に、「詠嘆の音型」と名付けたフレーズが、何度か現れます。階名で記すと、[ドシラシドレドシドシー]となる、16分音符9つと長音符からなる音型です。うっすらと、山の霊の幻影が立ち現れ、消え去るようです。
 2016年12月にスコア完成。基調はニ短調、最後はニ長調で終結します。


 編成は、[ピアノ・フルート・オーボエ・クラリネット・バスーン・ホルン]です。当初は、モーツァルトのk.452の、<ピアノと管楽のための五重奏曲>と同じ編成で創作するつもりだったのですが、ここぞというところでフルートの音色または音域がほしい、と思い、フルートを加え、六重奏の形にしました。
 迂闊なことに、作品がほぼ完成に近づいたころに、プーランクが<山の霊>と全く同じ編成で、<ピアノと管楽のための六重奏曲>を作曲していることを知りました。こちらも、k.452に匹敵する、魅力あふれる楽曲です。
 プーランクの六重奏曲も、この<山の霊>も、どことなくモーツァルトのピアノ五重奏曲の風合いが感じられます。
 
※音源に関しては、管楽器はすべて、Garritan Personal Orchestra に託し、ピアノに関しては、YAMAHA MOTIF-RACK XS を活用しました。

※静止画像は、2011年の秋、黒部ダムからの帰りに、扇沢で撮影した写真です。


作曲・編曲・ピアノ:森 さちや
演奏・録音:森の音楽工房 Musical Artisans


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