1曲目


(Flute & Orchestra)
|
フルート協奏曲タイプの管弦楽曲で、フルートソロが活躍します。華やかな、速いテンポの舞曲(*1)です。
私の自宅の北側には、浅川という小川があり、その川の土手を散策していると、しばしば白鷺に出会います。その一帯を縄張りとしているのでしょう。翼や脚の長い白鷺の優美な飛翔をイメージして、曲を書いていきました。
テーマメロディーの最初の4つの音符は、モーツァルトのピアノソナタ K.331 の第1楽章のテーマと同じ階名の音を使っています。(調性が異なるので、音の高さは違いますが)
楽器編成は、全体としてはモーツァルトの時代の編成サイズに近いものですが、打楽器類やラテンパーカッションを加えて現代的なサウンドに近づけています。
2009年11月作曲、ニ長調。
この曲は、常設曲ギャラリーCで全曲通して試聴できます。
|
2曲目


(Oboe & Orchestra)
|
バロック風のオーボエ協奏曲をイメージして作曲しました。
バロック時代のオーボエ協奏曲(アルビノーニ、マルチェッロ、J.S.バッハなど)や、モーツァルトのオーボエ協奏曲を参考にしています。
バロック音楽にはオーボエの名曲が数多くあり、バロック時代の楽器編成とオーボエの相性がよい―オーボエは花形管楽器であった―ことを踏まえて、バロック時代の編成に近い楽器編成を選びました。特に、ハープシコードを起用したのはそのためです。
2009年8月作曲、ニ短調。
この曲は、常設曲ギャラリーCで全曲通して試聴できます。
※ この曲を室内楽曲(オーボエ六重奏曲)に編曲した作品が、第9回TIAA全日本作曲家コンクールで入選した曲です。
こちらの版も、常設曲ギャラリーCで試聴できます。
|
3曲目


(Clarinet & Orchestra)
|
クラリネットソロが活躍する、クラリネット協奏曲タイプの管弦楽曲です。
ジャズワルツ風のメロディーの曲を、クラリネット協奏曲の様式にアレンジしたらどうなるか、試みてみました。
モーツァルトのクラリネット協奏曲(とくに第3楽章)や、ビル・エヴァンスの<ワルツ・フォー・デビー><不思議の国のアリス>(ともにピアノトリオ)を参考にして、作曲しました。
2009年3月作曲、変ロ長調。
|
4曲目


(Piano & Orchestra)
|
ピアノ協奏曲の第3楽章を想定して作曲した曲です。モーツァルトのピアノ協奏曲第24番ハ短調の第3楽章を参考にしています。以前に作曲した<西方浄土>(作品集≪夢の国へ≫に収録)の続編でもあります。
メロディーラインについては、モーツァルトのようなメロディーを作りたいと常々考えているのですが、オーケストレーションについては、18世紀末のモーツァルトの時代の編曲ではやや素っ気ない、と私は感じています。そのため、ロマン派初期程度の薄化粧を施す編曲にしたいと考えています。この曲や1曲目<白鷺の舞>の編成や編曲は、その考え方に沿ったものです(*2)。
タイトルの「虹」とは、“啓示”を象徴的に表現したものです。
2009年2月作曲、ハ短調。
|
5曲目


(Cello & Orchestra)
|
チェロ協奏曲タイプの管弦楽曲です。
この曲では、「蓮」に象徴される宇宙生成のイメージや浮遊感を表現しようと試みました。
チェロが、ソロとして、また他の楽器と絡んで活躍します。チェロの幅広い音域を活用し、ヴァイオリンや木管楽器との掛け合いやハーモニーを、色彩感をもって描きました。
なお、英文タイトルの<Celestial Lotus>の中には、“Cello”が隠れています。
2009年3月作曲、2010年1月改訂、ト長調。
|
6曲目


(Violin & Orchestra)
|
ヴァイオリン協奏曲タイプの管弦楽曲で、ヴァイオリンソロが縦横無尽に活躍します。短調の速いテンポの曲です。
ベートーヴェンの交響曲第5番ハ短調“運命”からいくつかのアイデアを得て、作曲しました。
“運命”交響曲の第1楽章の主題を変形したモチーフを、この<運命の変容>のテーマ主題にしています。
古典派のヴァイオリン協奏曲の路線で作曲しました。ベートーヴェン的な(硬質な)モチーフをモーツァルト風に(柔和に)作曲する、という課題に挑戦してみた曲です。
2009年3月作曲、ニ短調。
この曲は、常設曲ギャラリーCで全曲通して試聴できます。
|
7曲目


(Piano Solo)
|
この作品集の1曲目の<白鷺の舞>を、ソロピアノ曲にアレンジしなおしたものです。
モーツァルトのピアノ・ソナタと似たテーマのため、出だしはモーツァルト風ですが、やがて、対位法を駆使したバッハの鍵盤曲の風合いを帯びてきます。
2010年1月作曲、ニ長調。
|