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  第6作品集: 協奏曲の宴      
〜Natural Orchestra by Musical Artisans〜



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◆第6作品集≪協奏曲の宴≫:各曲のテーマ試聴◆

[2013年、演奏改訂版]

〜収録曲7曲の冒頭約1分が試聴できます〜

協奏曲形式の管弦楽曲の作品集です。
1曲目から6曲目まで、ソロ楽器がオーケストラをバックに華々しく演奏を繰り広げるタイプの曲を揃えています。
その6曲のソロ楽器は、順に、フルート、オーボエ、クラリネット、ピアノ、チェロ、ヴァイオリンです。
2012年末から半年ほどかけて、演奏表現を改訂した録音を制作しました(7曲目を除く)。
とくに、ソロ楽器の表現を大幅に見直し、人が歌うような表現を目指しました。
7曲目はピアノの小品です。
どうぞお聴き下さい。

 [2013年7月21日公開、WAVファイル、約10MB]



1曲目
白鷺の舞


(Flute & Orchestra)


 フルート協奏曲タイプの管弦楽曲で、フルートソロが活躍します。華やかな、速いテンポの舞曲(*1)です。
 私の自宅の北側には、浅川という小川があり、その川の土手を散策していると、しばしば白鷺に出会います。その一帯を縄張りとしているのでしょう。翼や脚の長い白鷺の優美な飛翔をイメージして、曲を書いていきました。
 テーマメロディーの最初の4つの音符は、モーツァルトのピアノソナタ K.331 の第1楽章のテーマと同じ階名の音を使っています。(調性が異なるので、音の高さは違いますが)
 楽器編成は、全体としてはモーツァルトの時代の編成サイズに近いものですが、打楽器類やラテンパーカッションを加えて現代的なサウンドに近づけています。
 2009年11月作曲、ニ長調。
 この曲は、常設曲ギャラリーCで全曲通して試聴できます。


2曲目
蝶の覚醒


(Oboe & Orchestra)


 バロック風のオーボエ協奏曲をイメージして作曲しました。
 バロック時代のオーボエ協奏曲(アルビノーニ、マルチェッロ、J.S.バッハなど)や、モーツァルトのオーボエ協奏曲を参考にしています。
 バロック音楽にはオーボエの名曲が数多くあり、バロック時代の楽器編成とオーボエの相性がよい―オーボエは花形管楽器であった―ことを踏まえて、バロック時代の編成に近い楽器編成を選びました。特に、ハープシコードを起用したのはそのためです。
 2009年8月作曲、ニ短調。
 この曲は、常設曲ギャラリーCで全曲通して試聴できます。

※ この曲を室内楽曲(オーボエ六重奏曲)に編曲した作品が、第9回TIAA全日本作曲家コンクールで入選した曲です。
 こちらの版も、常設曲ギャラリーCで試聴できます。


3曲目
不思議の国のワルツ


(Clarinet & Orchestra)


 クラリネットソロが活躍する、クラリネット協奏曲タイプの管弦楽曲です。
 ジャズワルツ風のメロディーの曲を、クラリネット協奏曲の様式にアレンジしたらどうなるか、試みてみました。
 モーツァルトのクラリネット協奏曲(とくに第3楽章)や、ビル・エヴァンスの<ワルツ・フォー・デビー><不思議の国のアリス>(ともにピアノトリオ)を参考にして、作曲しました。
 2009年3月作曲、変ロ長調。


4曲目
真夜中の虹


(Piano & Orchestra)


 ピアノ協奏曲の第3楽章を想定して作曲した曲です。モーツァルトのピアノ協奏曲第24番ハ短調の第3楽章を参考にしています。以前に作曲した<西方浄土>(作品集≪夢の国へ≫に収録)の続編でもあります。
 メロディーラインについては、モーツァルトのようなメロディーを作りたいと常々考えているのですが、オーケストレーションについては、18世紀末のモーツァルトの時代の編曲ではやや素っ気ない、と私は感じています。そのため、ロマン派初期程度の薄化粧を施す編曲にしたいと考えています。この曲や1曲目<白鷺の舞>の編成や編曲は、その考え方に沿ったものです(*2)
 タイトルの「虹」とは、“啓示”を象徴的に表現したものです。
 2009年2月作曲、ハ短調。
 この曲は、常設曲ギャラリーBで全曲通して試聴できます。


5曲目
天上の蓮


(Cello & Orchestra)


 チェロ協奏曲タイプの管弦楽曲です。
 この曲では、「蓮」に象徴される宇宙生成のイメージや浮遊感を表現しようと試みました。
 チェロが、ソロとして、また他の楽器と絡んで活躍します。チェロの幅広い音域を活用し、ヴァイオリンや木管楽器との掛け合いやハーモニーを、色彩感をもって描きました。
 なお、英文タイトルの<Celestial Lotus>の中には、“Cello”が隠れています。
 2009年3月作曲、2010年1月改訂、ト長調。
 この曲は、常設曲ギャラリーCで全曲通して試聴できます。


6曲目
運命の変容


(Violin & Orchestra)


 ヴァイオリン協奏曲タイプの管弦楽曲で、ヴァイオリンソロが縦横無尽に活躍します。短調の速いテンポの曲です。
 ベートーヴェンの交響曲第5番ハ短調“運命”からいくつかのアイデアを得て、作曲しました。
“運命”交響曲の第1楽章の主題を変形したモチーフを、この<運命の変容>のテーマ主題にしています。
 古典派のヴァイオリン協奏曲の路線で作曲しました。ベートーヴェン的な(硬質な)モチーフをモーツァルト風に(柔和に)作曲する、という課題に挑戦してみた曲です。
 2009年3月作曲、ニ短調。
 この曲は、常設曲ギャラリーCで全曲通して試聴できます。


7曲目
白鷺の飛翔


(Piano Solo)


 この作品集の1曲目の<白鷺の舞>を、ソロピアノ曲にアレンジしなおしたものです。
 モーツァルトのピアノ・ソナタと似たテーマのため、出だしはモーツァルト風ですが、やがて、対位法を駆使したバッハの鍵盤曲の風合いを帯びてきます。
 2010年1月作曲、ニ長調。


作曲・編曲:森 さちや
演奏・録音:森の音楽工房 Musical Artisans


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(*1) Passepied(パスピエ)について:
 この曲の英文タイトル中のPassepied(パスピエ)とは、バロック時代に隆盛した舞曲の一種で、8分の3拍子や8分の6拍子の速いテンポの陽気で活発な舞曲です。ルイ14世やルイ15世のフランス宮廷で、もてはやされたそうです。
 J.S.バッハの<パルティータ>や<イギリス組曲>などに、“パスピエ”と題された曲があります。

(*2) <真夜中の虹>の楽器編成:
 ピアノ、フルート2、オーボエ、クラリネット2、バスクラリネット、ファゴット、ホルン2、トランペット2、トロンボーン2、弦楽器群(ヴァイオリンT・U、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)、打楽器群(グロッケン、シロフォン、ベル、シンバル、ティンパニー)。

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